2006年03月19日

そもそも教師というものは

ドラマ『女王の教室

2夜連続でスペシャル版を放送していました。このドラマ、放送開始当初は
色々と物議をかもしたようですが、本編とスペシャル版まで通して見てみると、
なかなか考えさせられることの多い良質なドラマだと改めて思いました。
話の最初の方だけを見て、「これは教育上よくない」と判断した人たちは
それこそ、このドラマの中で風刺されているような物事のうわべだけを見て
判断を下す身勝手な大人像の一つになってしまっているのではないでしょうか?
このドラマは、子ども向けというよりは大人の方に見てほしい気がします。
とくに教育者を目指してる人は、何かと得るものがあると思います。

このドラマの中で描かれているケースは、一見すると極めて稀な状況に思える。
だが、現代において、インターネットの普及や核家族の増加などの影響で、
ドラマの中で描かれていたような「知恵はあるが、精神的にはまだ幼い子ども」
が今後、増えないとも限らないだろう。僕らが小学生の頃は、こんなに色んな
情報が手軽に入る状況ではなかったし、正月など田舎に帰れば、経験豊富な
祖父母に話を身近に聞くことができた。

(子どもたちは皆、浅いプールで遊んでいたわけである。)

また、近年鬱病など精神疾患を患った人の割合は増加傾向にあるという。
これも変化した時代の弊害の1つだろう。例えば、その患者の一人が、
ある家庭の親だったとして、その子どもの成長に何らかの影響を及ぼす
可能性も否定できないわけである。よく言われるように、精神的にも
肉体的にも発達途上の子どもたちにとって、最も影響を受けやすいのは
彼らの家庭環境なのであり、それが一番重要なのである。

(現代の子どもたちは、底の見えない川に放り出された状態である。)

こんな状況で全員を正しい方向へ導くことができる教師は、世の中に
何人いるだろう?僕はよく、人の上に立って何かを指導することを
敬遠する。それは自分に自信がないことも一因だが、自己弁護をすれば
その責任の重さを無意識的にではあるが、把握しているからだとも
言えるだろう。ドラマの中で、阿久津真矢がとったやり方は、多くの
選択肢の1つであるが、一つの正解であろう。なぜなら、本人以外は
誰も不幸にはならなかったのだから…。
posted by 流徒 at 05:26| Comment(3) | TrackBack(1) | おすすめ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そういえば、その放送日の1時間前に、先生扮する細木が実際の小学生と親相手に授業みたいなのをやっていて、真矢みたいに叱っていましたが、細木の傲慢さだけが露呈したような結果に終わっていました.子供達の嫌そうな顔ったら・・。「飼い主と犬」のような身分制度でしたね、ちょっとでも吠えると「たてつくな!」で一蹴。その後褒めてなつかせるってのもまんま犬扱い。これまた僕の小学校時代の担任ソックリで、おかげで言う事は聞くようになったけど目上の人に心を開けなくなった教え子は多数だったはず。希代のイタズラっ子だった奴が勉強出来ないから集中攻撃され、顔を半分隠さないと喋れないような引っ込みじあんになってしまいました(その習性も意味不明だけど。)。こうして言う事しか聞けない面白く無い人間がまた一人、いや、逆に押さえつけられる葛藤で笑いにとっては深みが増したのか・・どうかな。
Posted by 土佐丸 at 2006年03月20日 14:58
同じように罵倒と叱責を浴びせてますが、細木さんと真矢ではその重さが全然ちがいますよ。ドラマの中の話と言われりゃそれまでですが、真矢は自分の力が至らないばかりに自分の子どもを失い、そして何人もの子どもを失いそうになった経験から、子どもを責めるが、その根底には誰よりも子どもたちを尊重し、また守るっていう強い意志があるんです。だから、生徒一人一人の情報を隅から隅まで調べ尽くして、ろくに睡眠時間もとっていない状態です。一方、細木さんにしてみりゃ、プロデューサーに言われて自分のキャラを保ちつつ、自分の意見を押しつけてるだけですからねぇ。出演する子どもの情報もあって紙っぺら1枚ってとこでしょう。自分のことを心から理解している人間に怒鳴られるのと、何も知らん人に怒鳴られるのとでは全然ちがうでしょう。
 それと、この話とは全く別問題ですけど、僕は「笑い」に関してはネジ曲がった人生おくってきた人の方が上のレベルにいると思ってます。「笑い」っていうのはいうたら平均からどれだけ離れたところでバランスを保てるか、やと思うんですよ。平凡な人生をおくってきた人の平均からの振れ幅っていうのは小さくて、それ以上外に行くと危険を感じて、その人にとってそれは「笑い」ではなくなってしまうんですよ。「笑い」の根底にあるのは精神の安堵ですからね。色んな葛藤を経験した人は平均自体がブレてるから普通の人が危険と感じるような距離に立っても感覚としては平気だったりするんです。ある種猟奇的とも言えるその距離にある「笑い」が僕は最もレベルが高いと思っています。だから中流家庭の中の中で育った僕はもう頭打ちです。ああ、面白くなりたい。
Posted by 流徒 at 2006年03月21日 13:36
きょう、流徒とここで流徒で風刺した?
Posted by BlogPetの雪 at 2006年03月27日 15:32
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